皮膚科

乾癬(かんせん)

乾癬の皮疹が生じやすい場所
乾癬とは、原因不明の慢性炎症性皮膚疾患です。
乾癬の皮膚症状は、①紅斑(こうはん)、②浸潤(しんじゅん)、③落屑(落屑)の3つが主なものです。

​①紅斑(こうはん)
炎症を起こす働きの細胞が集まり、毛細血管を拡張させ、皮膚が赤みをおびています。
​②浸潤(しんじゅん)
皮膚が盛り上がり、分厚くなっています。
③​落屑(らくせつ)
乾燥した銀白色の分厚いかさぶたが付着しぼろぼろとフケのように剥がれ落ちます。
その他、爪の変形や関節の腫れや痛みが認められることがあります。
また、膿疱(白い膿をもった小さな点状の病変)が認められることもあります。
乾癬の皮疹が生じやすい場所は、髪の生え際、肘、膝、腰、臀部など摩擦を受けやすい部分です。

乾癬の治療には、①外用療法、②光線療法、③内服療法、④生物学的製剤による治療の4つがあります。

当クリニックでも、外用療法(ステロイド剤、ビタミンD3剤)、光線療法(ナローバンドUVB)、内服薬による治療は可能です。皮膚症状がこれらの治療によってもコントロールが難しい場合や関節症状のために日常生活に障害をきたしている場合などでは、生物学的製剤による治療の適応となります。この場合は大学病院などの高次施設での治療となります。